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忘れられない夏がくる

『君の名前で僕を呼んで』『ビューティフル・ボーイ』ティモシー・シャラメ 『君の名前で僕を呼んで』『ビューティフル・ボーイ』ティモシー・シャラメ

HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ

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8月16日(金)全国ロードショー

気鋭の映画製作スタジオA24が贈る甘く、切なく、美しく、スリリングなひと夏の青春 気鋭の映画製作スタジオA24が贈る甘く、切なく、美しく、スリリングなひと夏の青春

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INTRODUCTION

愛する父親を亡くし、大きな喪失を抱えたまま
立ち直れない少年の人生を大きく変えた、ひと夏の経験。

美しい海辺の町での初めての恋、クールで危険な仲間との友情、裏切りーー主演に今最も輝いている若手俳優ティモシー・シャラメを迎え、気鋭の映画製作スタジオA24が贈る、甘く、危うい青春映画は、まさに<HOT SUMMER NIGHTS(熱帯夜)>にふさわしい一作。

アカデミー賞作品賞を受賞した『ムーンライト』や女優グレタ・ガーウィグの初監督作『レディ・バード』など次々に話題作を世に送り出し、気鋭の映画製作スタジオとして脚光を浴びているA24が贈る、今最も輝いている若手俳優ティモシー・シャラメが主演の青春映画が『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』である。

 1991年、最愛の父の死の痛手から抜け出せないダニエル・ミドルトンは、叔母の家で夏を過ごすため、マサチューセッツ州の東端にある海辺の小さな町ケープコッドにやってくる。美しい海浜でのバカンスを求めてやってくる都会人とも地元民とも馴染めないダニエルは、地元ではワルで有名なハンター・ストロベリーとつるむようになる。複雑な家庭の事情を抱えているハンターだが、妹のマッケイラを守ることには命をかけていた。

「妹には近寄るな」とのハンターの言葉に怯えながらも、ダニエルは町で一番の美女マッケイラと密かに逢瀬を重ねるようになる。秘密のデート、初めてのキス、ダニエルにとって心から自分を解放できるひとときだった。

だが、ダニエルのきらめくような一瞬の夏は、最大級のハリケーンの到来とともに、
劇的な結末を迎えることになる。

 監督はこの作品で長編デビューを果たしたイライジャ・バイナム。マサチューセッツ州出身の彼は地元の大学に在学中に出会った二人の若者にインスパイアされて23歳のときに書いた本作の脚本が高く評価され、映画制作の経験がないにも関わらず、監督に抜擢された。

STORY

1991年は、激動の年だった。
湾岸戦争が始まり、フレディ・マーキュリーはエイズで逝った。これは、アメリカ東海岸に位置する美しい海辺の町に記録的な猛暑が訪れた夏、この町の“伝説“となったダニエル・ミドルトンの物語だ。

6月。夏のケープコッドには、大きく分けて二種類の人々がいる。“サマー・バード”と呼ばれる都会からバカンスを過ごすために来た金持ちの観光客と貧乏な地元民だ。
だが、ダニエルは、そのどちらでもなかった。この町で育ったわけでもなく、富裕層の子息でもない。彼のような立場は、肩身が狭く、居場所がない。

高校を卒業したばかりのダニエルは、少し前に仲の良かった父親を亡くしたばかりだった。喪失感から抜け出せないまま、部屋に籠りっきりの息子を見かねた母親が、ケープコッドに住む叔母のところに大学が始まる9月までの3ヶ月間、気分転換を兼ねて送り込んだのだ。

ダニエルは、ある日、ハンター・ストロベリー(アレックス・ロー)と出会う。地元では有名なワルで危険な男だ。高校は退学させられ、大麻のディーラーとして稼いでいた。キレやすい性格で人を殺したという噂もあった。

けれど、孤独なダニエルと一匹狼のハンターはなぜか意気投合した。

ふたりで時間を過ごすうちに、ダニエルはハンターにたのみ込み、一緒に大麻を売りさばき始める。機転の利くダニエルが加わったことでビジネスは上手く回り始めた。勢いづいたダニエルは町の外にまでそのテリトリーを拡大させていくが、そんな彼にハンターは危険を感じ始めていた。

ダニエルは、ある日偶然、町一番の美人のマッケイラ(マイカ・モンロー)と出会い、恋に落ちる。しかし、マッケイラの兄が、じつはハンターだったのだー大切な妹に手を出すな、と告げられてしまう。それでも彼女への気持ちを抑えきれないダニエルは、ハンターには内緒で付き合い始める。初めての恋は、父を失った哀しみを癒し、ダニエルは徐々に自分を取り戻していくのだがーーー。


8月。ケープコッドに最大級のハリケーンが迫る日、ダニエルの人生は決定的に変わろうとしていた……。

RECOMMEND COMMENT

ジョージ朝倉/漫画家/「ダンス・ダンス・ダンスール」連載中

ティモシー・シャラメのまつげの影は、
知性と哀愁の泉で
まばたくだけで世界のどこかがほんの少しかたちを変えそう。

クリープハイプ 尾崎世界観/ミュージシャン

今年こそは忘れられない夏にするとか言ってたのに、今ではもう、そのことすら忘れてる。もう一生忘れられないような失礼をしたはずなのに、そのことだってすっかり忘れてた。色々思いだせたのは、この映画のお陰だ。

今日マチ子/漫画家

こんな夏、あったかもしれない。観るものの記憶の中にすり込まれてしまう、強烈な懐かしさ。打ち上がる花火を眺めながら、若者たちは転がり落ちていく。すべての瞬間が美しく、永遠だ。

辛酸なめ子/漫画家・コラムニスト

激しい青春の陶酔感はドラッグ以上。一生思い出して浸れます。映画の設定と同年代なのにひと夏の輝きが違いすぎて、いろいろな意味で涙が出ました。

Youmi Chen(STUDIO NOX)/イラストレーター

安っぽいカメラで撮った写真の束をばらばらとめくると浮かぶ91年の残像。
いまだ父親がクールだった時代の香りがプンプンの街。
かつての若者たちの憧れや欲望が渦巻き、行き場のない焦燥感が身体中に絡みついてくる。

IKULA/イラストレーター

子供の火遊びと大人の悪さの境目で揺らぐ少年たち。
覚悟を決めるその瞬間、彼らは少しだけ大人びた表情に変わる。
あっという間にかき乱れていく甘く、
危険な真夏の青春はまるでハリケーンのよう。

立田敦子/映画ジャーナリスト

ティーンエイジャーの夏休みの記憶は鮮烈だ。打ち上げ花火のように、一瞬で輝き、散って、二度と元には戻らない。海辺の町で、若者たちは、なにかを掴もうと焦り、失敗し、そして大人になっていく。
『Hot Summer Nigths/ホット・サマー・ナイツ』は、大学進学を控えたダニエルのひと夏の恋と冒険を通して、誰もが経験する青春の通過儀礼を色鮮やかに描き出す。
太陽や海といった、誰もがイメージするキラキラした夏の風景とは裏腹に、行き場のない憂鬱もつきまとう。そんな青春の光と影がリアルに描かれ、心に突き刺さる。
『君の名前で僕を呼んで』で今、最も注目される若手俳優の座に君臨するティモシー・シャラメだが、この作品では、ブレイク前夜のティモシーの、初々しくもアブない魅力が堪能できる。

松江哲明/ドキュメンタリー監督

初めてウォン・カーウァイ作品を観た時の、映像と言葉が同列にある、小説を読んでいるかのような映画を思い出した。それは文体だけでなく、登場人物たちが自身を俯瞰しているから。彼らの視線は虚ろで、どこにも行けないことを分かっている。だからこの町を憎み、足掻き、結局は肯定するしかないのだ。91年夏のケープコッドを通して、あの頃の東京を思い出さずにいられなかったのは私の青春と共にあった、スト2とターミネーター2とVHSのノイズに郷愁が感じられたからだろう。それらも嵐に吹き飛ばされ「かつて」となってしまったが、スクリーンを通して再会できたことが嬉しい。

宇野維正/映画・音楽ジャーナリスト

1991年夏、少年は子供と大人のあいだで、地元民と観光客のあいだで、正気とハイ状態のあいだで、若さと欲望を持てあまして物憂げに漂っていた。そんなティーン特有の不安定な心と身体の揺らぎを、またしても完璧に体現してみせるティモシー・シャラメ。90年代に入っても80年代の残像を色濃く残す、アメリカのうらぶれたシーサイドタウンのダサかっこいいファッションやヘアスタイル。イタロ・ディスコからデヴィッド・ボウイやカンまで、意図的に時代背景を撹乱する選曲の妙。真夏の夜を包む気怠く生温い空気に惑わされて、踏み越えてはいけない一線を踏み越えてしまった瞬間、すべての景色は永遠に変わってしまう。

山崎まどか/コラムニスト

彼が訪れたせいで、港町の少年少女の夏が永遠に変わってしまう……
そんな伝説の男子にいま一番ふさわしい
俳優といえば、もうティモシー・シャラメなわけですよ。

※五十音順、順不同